施設長あいさつ
4月より老健あかねに勤務しています。
倉敷には10年ほど前から住んでいます。その前は静岡、京都、米国、熊本、仙台と色々な場所で内科医・研究者として働きました。大学院では成人T細胞白血病というレトロウイルスで発症する癌細胞の研究をしました。この病気は世界で初めて、私の先輩達が報告したものですが、新しい発見は症例から学ぶという姿勢からだと教えていただきました。その後は国際感染症を含む、様々な感染症の研究をしました。特にマニラのサンラザロ病院とは20年近く、共同研究をつづけました。その経歴からかReportsという症例報告誌の編集長になることを依頼され、既に5年ほど務めています。世界中の多様な領域の疾患を学ぶ機会があり、勉強になっています。
倉敷はとてもなじみやすくて、住みだしてから違和感なくあっという間に10年近く経ちました。高梁の大学で老年学、神経、循環、公衆衛生を学び、教育をしました。看護、理学療法、作業療法を目指す学生さんの教育をしていました。その中で老年学の大切さを再認識しました。
老健あかねでは様々な悩みを抱えた高齢者が熱心にリハビリに取り組んでいます。
私も今までに学んだ知識を役立て、入所者の皆様から学び、その回復のお役に立てたらと思います。
自分自身も後期高齢者になりました。皆さんとご一緒に高齢者に対するやさしい社会、医療を目指したいと思います。また日本は高齢者社会の先頭を走っています。
この経験をアジアやアフリカの方たちにも伝えることも試みてみたいと思います。